キャンピングカーは「お金持ち」の道楽!?

写真:キャンピングカージャーナリスト 渡部竜生

キャンピングカージャーナリスト 渡部竜生

最近のキャンピングカー人気には、目覚ましいものがある。キャンピングカーに興味のある人なら当然、お気づきだと思うが、休日、車でちょっと出かければ、そこかしこですれ違う。我が家の周り、車で10分圏内を見渡しただけでも、あちこちの駐車場にずいぶんさまざまなタイプのキャンピングカーが生息している。

今を去ること十年と少し前。初めてキャンピングカーを手に入れたころは、まだまだ珍しい存在だった。出かけるたびに、対向車からはびっくりしたような顔をされ、高速のSAや観光地の駐車場では注目の的。特に我が家の場合は、ダッシュボードの陽だまりで猫が昼寝をしていたり、助手席の窓から犬が外をうかがっていたりするものだから、なおさらだった。

「うわぁ、これなに?」「キャンピングカーじゃない?」「猫が乗ってるよ!」「犬もいるみたいだよ」「いいねぇ、楽しそうだねぇ」…etc.etc.
ここまではいい。だが、決まって聞こえてくるセリフが「きっとすっごい、お金持ちなんだろうねぇ」というヤツだ。

この「お金持ちに見える」っていう風潮は今も変わらないようで、キャンピングカーショーなどでいろんな人の声を聞いていると、「近所の目が気になる」「お金持ちだと思われるのはちょっと…」という心配をする人も多いようだ。

私自身、見ず知らずの人から面と向かって「お高いんでしょ?」と言われることもある。だが、そんな時、私は決まって、こう答えることにしている。
「そんなことないんですよ。家族向けの大型ワゴンにフルオプション装備したぐらいです」と。

キャンピングカーの写真

にわかには信じられない話かもしれないが、キャンピングカーショーを見てみればわかっていただけると思う。

確かに、大型のものや内装が豪華で1000万円オーバーの価格を付けた車もあるにはあるが、それはむしろ少数派。ビルダー各社の企業努力はもちろん、人気上昇で販売台数が増えたことによる量産効果もあって、シンプルで小型のものなら200万円台から、軽自動車ベースのものなら、100万円台からある。

一般社団法人日本RV協会の調べによれば、キャンピングカーを購入した人の購入価格帯で最も多いのは、オプションや登録諸費用を含め400〜500万円台が36.4%となっている。私が「ミドルクラスのセダンや大型ワゴン車と変わらない」と説明している意味がお分かりいただけると思う。

「価格の事は判ったけれど世間の目が」とおっしゃる人には、キャンピングカーには見えないタイプを選ぶ、という手もある。一見普通のワンボックスバンにしか見えないが、しっかり装備が揃っており、なかには屋根がスルスルと持ち上がり、大きな居住空間が出現するようなものもある。これなら、ご近所の目も気にならないだろう。

子供達の写真

見た目のイメージや世間体だけで、こんなに使い勝手のいい遊び道具をあきらめるなんて、そんなにもったいない話もなかろう。

『キャンピングカーはお金持ちの遊び道具』

そんな先入観から卒業することが、キャンピングカーオーナーへの第一歩と言ってもいいだろう。

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