人生をより豊かなものにしてくれる、キャンピングカー

写真:キャンピングカージャーナリスト 渡部竜生

キャンピングカージャーナリスト 渡部竜生

キャンピングカーショーの会場で、最近よくお見掛けするのが、シニア世代の方々だ。

「これだったらウチの車庫にも入るんじゃない?」

「4人就寝なら孫も連れていけるよね」

などと、真剣に展示車を見ている姿に良く出会う。

昨年発行されたキャンピングカー白書(一般社団法人日本RV協会編)でも、60歳代のユーザー数が大幅な伸びを見せ、全ユーザーの30.3%を占めるほど。これは全年齢層の中でも最多シェアなのだ。

「子供が小さいときほどキャンピングカーは便利である」、とお話させていただいたが、実はシニアの旅にも、キャンピングカーはぴったりのツールなのだ。

【シニア世代の長距離運転】

長距離の運転は体力的にキツイんだよなぁ…」とおっしゃる方も多かろう。自分で運転しなくて済むバスツアー、それも日帰り旅行がシニア層に人気だというのも、うなづける。でも、ちょっと待って。確かに運転はしなくていいかもしれないが、トイレ休憩は決められた時間・場所だし、出発も到着も決められたとおりのスケジュールだ。そこへ行くと、キャンピングカーの旅が断然、自由度が高いのは、もうお分かりだろう。

キャンピングカーの写真

距離の長短にかかわらず、運転に無理は禁物だ。

高速道路ならSAやPAもある。一般道だって、道の駅や、街道筋のレストラン、コンビニだっていい。休憩したくなったら、トイレに行きたくなったら、好きな場所で一休みすればいい。途中で体調を崩しても、自分のペースで旅ができる。帰りたくなったら引き返せばいい。延泊したくなったって、延長料金なんぞかかりはしない。この自由さは、ツアー旅行では、かなわないところだ。

目的地だって、ゆるやかに決めておけばいい。のんびりと走って、疲れたな、と感じたら、そこがその日の宿泊地、なんて気ままな旅ができるのだ。

なにも、旅そのものが目的でなくたっていい。

歴史ファンなら、旧跡をたどるのも良かろう。山歩きが好きな人は、ハイキングのベースキャンプにすればいい。写真が趣味なら、美しい景色を求めて周遊するのも楽しいだろう。夜明け、深夜、夕日…カメラに収めたい、と思う時間を狙って、時間を気にせずに移動できるのも、キャンピングカーの大きなメリットだ。

訪れた土地ごとの名物、名産品を味わうのも一興。何より、日本は全国津々浦々、温泉が湧いているのも嬉しいところだ。

時間にゆとりのあるシニア世代ならではのメリットもある。たとえば、キャンプ場は土日祝日よりも平日のほうが、料金設定が安い。道路だって、平日のほうが全般に空いている(現在の料金制度だと高速道路料金が週末より高くつく、というデメリットはあるが)。

【キャンピングカーをとことん楽しむには、情報収集がカギ!】

もちろん、「自由気まま」と「行き当たりばったり」とでは意味が違う。

「気ままな旅」を成功へと導いてくれるキーポイントは、情報ツールと、ネットワークだ。

いまや、パソコンも家電製品。ご自宅に、インターネットに接続できるパソコンはないだろうか?ネットの世界を覗いてみれば、自分のキャンピングカー体験記や旅行記をブログにしたためている同好の士に、すぐ出会えるだろう。

行きたいと思っているエリアの、休憩可能なスポットや道の駅、観光地の情報だっていつだって引き出せる。全国各地のお祭り情報、イベント情報、名産品、花の見所、開花時期…。実にさまざまな情報が、インターネットから引き出せるのだ。

キャンプの様子

一方、「パソコンは苦手で…」という人なら、車を購入したディーラーや、協会(※一般社団法人日本RV協会)が主催する『くるま旅クラブ』を利用するといい。

各キャンピングカーディーラーでは、オーナーズクラブを組織・運営したり、キャンプ大会を実施したりしている。慣れないうちは、こうしたイベントに「乗っかる」ことで、経験値を高めていけばよい。そうこうするうちに、旅のお仲間ができて、情報交換もできるようになる。旅先で待ち合わせてキャンプしたりも、また楽しい。

さまざまな情報を生かして、自分なりの楽しみ方をのんびりと見つけてみよう。

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