キャンピングカーの「お試し」はできないの?

写真:キャンピングカージャーナリスト 渡部竜生

キャンピングカージャーナリスト 渡部竜生

洋服なら「試着」。食べ物なら「試食」。

では、キャンピングカーではどうだろう…?

普通の自動車を買おうとするとき、試乗するのは当たり前だ。ちょっとそのあたりを一回りしてくれば、乗り心地も、運転したときのフィーリングも、なんとなく雰囲気ぐらいはつかめるものだ。

さて一方、キャンピングカーはどうだろう?

普段乗り慣れている普通乗用車とは、大きさからしてまったく違う。ちょいとその辺を走りまわってみたところで、何もかもが初体験で、他とも比べようもない。

もちろん、試乗することに意味がないわけではない。車の体格(サイズ感)や運転したときの体感について経験できる良いチャンスだろう。

キャンプの様子

だが、キャンピングカーの良し悪し、その車が自分に合っているのか?・いないのか?を判断するには、ちょっとした試乗だけで判断しきれるものではない。なにしろ、キャンピングカーという車は「走っている時より止まっている時が肝心」という変(?)な車なのだから。

そこで私がオススメしたいのは、試乗より一歩進めて、「キャンピングカー」に泊まってみる体験である。

宿泊体験なんてさせてくれるの?と思うだろう。それには「レンタカー」という手があるのだ。

あいにく「無料で」というわけにはいかない。だが、キャンピングカーは決して安価な買い物ではないはず。多少お金がかかったとて、後で後悔するよりは、とことん納得がいくまで、自分なりに調べ、体験してみるのが一番なのだ。

残念ながら、今現在、一般のレンタカー会社でキャンピングカーを貸してくれるところは、ほとんどない、と言っていい。だが、一部のレンタカー会社では扱っているし、キャンピングカー専門のレンタル会社も若干ある。さらに、最も有力なのは、キャンピングカービルダーやディーラー(販売店)が行っているレンタル事業だ。

もちろん、全てのビルダーやディーラーでレンタル事業を展開しているわけではないが、それでも世間のニーズに応えてか、じわじわと増加している。週末や長期休暇の時期には、リクエストが殺到して、借りるだけでも大変な騒ぎ。前々から予約して早い者勝ちなのだという。

レンタルキャンピングカーでは「ペット乗車禁止」「禁煙」など、借りる会社や車などによって制約はいろいろあるが、それでも、実際に「使ってみる」=「走ってみる・泊まってみる」という経験は、いわゆる「試乗」とはまるで違うはずだ。

キャンプの様子

さて、レンタルを利用してキャンピングカーに「泊まってみる」として、では、どんな点をチェックしたらよいのだろうか?

まず、バンコン?キャブコン?で迷っているとしたら、一度ずつ、両方借りてみればいい。

常設ベッドはあったほうがいいかどうか?ならば、常設ベッドのある車・ない車を使い比べればいい。

自分の使い勝手に対して、充分な広さかどうか?については、同じメンバーで大きさの違う車を比較すればわかるだろう。「最低このぐらいの広さは必要だな」というところが見えてくるはずだ。

また、単純な比較だけでなく、それぞれに異なる「間取り」の使い勝手の良し悪し、収納の重要性…などなど、経験を重ねるほどに、自分なりに分かってくることも多いはずだ。

気軽には乗り換えにくい、大きな買い物だけに、充分な吟味を。そのためには、納得いくまで、「お試し」してみるのも良い方法だろうか。

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