大学時代からの友人だったというOさんご夫妻は、そろってアウトドア好き。新婚当初からテントキャンプに出掛けていたという。

「昔はテントかついで山にも登りましたが、最近は仕事も忙しくて、そこまで本格的なアウトドアというのはちょっと…。そう思っていた矢先、ちょうど車を買い替えたいなっていう時期に目に留まったのが、ミニバンベースのキャンピングカーだったんです」。「平日は共働きだし、子供はいないし。私たちにとって車っていうのは、週末の買い物の足か、たまに郊外へ出かけるドライブぐらいでした。いろいろ検討するうちに、家内が『久しぶりにキャンプに行きたい』って言いだした。じゃぁ、キャンピングカー、見に行ってみる?と」。

ちょうど大きなキャンピングカーショーがあると聞き、さっそく出かけたふたり。

「真っ白くて大きな、トラックみたいな車体が並んでいて、圧倒されました。豪華でぜいたくだけど『どこに置くの?』『私、こんな大きな車運転できないわよ』って…。でも、会場を歩きまわるうちに、コンパクトなタイプのキャンピングカーもあって、ちょっと安心しました(笑)」

「主人は『これなら普通に運転できるな』って言ったんですが、私はポップアップルーフに目が釘付けで。『雨のキャンプになっても後片付けが簡単そう!』って思っちゃったんですよね」と笑う奥様。どれも同じに見えたコンパクトタイプのバンコンも、詳しく比較すると個性がさまざまでびっくりしたとか。

「アウトドア料理はするけれど、車の中で料理はしないよね、とか、食材保管用の冷蔵庫はやっぱり欲しいよね、とか。具体的に使うことを考えたら、いろいろ要望が出て来ました。昔のような、何かの訓練みたいなキャンプよりも、ゆったり自然の中で寛げるようなキャンプがしたい、っていうことで、ハンモックチェアとかパラソルなんかも買ったりして(笑)」

「こういう便利な道具が手に入ると、いろんなことができるんだなってことが判ってきました。がんばって本格的なキャンプをするばっかりじゃなくて、たまには温泉に入って、旅先の郷土料理を堪能して、夜は宿泊できる道の駅の駐車場でゆったり。本を読んで、好きなお酒をちびちびやって。これもキャンプなんだなぁ、と実感しています」

ふたたびアウトドア遊びを満喫しているふたりが、最近はまっているのが「都心でアウトドア」なんだとか。

「先日も、昔からの友人夫婦をさそってミステリーキャンプを企画したんですよ」。

キャンプ仲間だったという友人夫妻は、お仕事の都合でもう何年も九州在住。連休を利用して一緒に遊ぼうという話が持ち上がり、Oさんが思いついたというのがミステリーキャンプだったという。

「ミステリーですから、行き先は教えてないんです。ただ、キャンプに行くよ、とだけ。当人たちはてっきり、信州あたりの山を目指すもんだと思っていたら、車がどんどん都心へ入っていくので不思議そうな顔をしてました(笑)」。

スカイツリーなど、最近できた話題のスポットに立ち寄って、東京観光を4人で満喫。それでもお友達夫婦は『キャンプだって言ってたよね?』と戸惑い顔。

種明かしをすれば、目的地はなんと豊洲!予約してあったキャンプ場では、BBQの道具もレンタルできるので、夜は立派なアウトドアパーティに。

「都心のおしゃれなスーパーで、ちょっといいチーズやワイン、ハムなんかを仕込んで。東京湾の夜景を見ながら乾杯!っていうのはいい気持ちでしたよ。友達も『タープの下から東京ベイエリアの夜景を見るのは不思議だなぁ』って笑ってましたけど、そんなにお金はかからないし、渋滞もしないし。田舎に出かけるばかりがキャンプじゃないんだなと。こういうスポットがもっともっと増えると、楽しいですよね」。

この春、新一年生になった長男と保育園に通う4歳の次男。育ち盛りの男の子が二人もいるNさんご家族は本当ににぎやか。

「子供たちと気軽に旅行やキャンプに行きたくて、それで2年前にキャンピングトレーラーを買ったんです」。

ふたり目が生まれてしばらくしたころ、それまで乗っていた車では手狭になる、とミニバンに乗り換えた。奥様の日頃の買い物や子供の送り迎えにもちょうどいいサイズで、走行も快適。だったのだが…

「次男が成長してくるにつれて、家族ででかける行動半径も大きくなってきまして。子供たちは海や山で思い切り遊ばせてあげたいし、遊び道具も増えてくる。そんな時、キャンピングカーという手があるじゃないか!と気が付いて」。

さっそく、雑誌を読んだり、ショーに出かけたりして情報収集。ずらりと並んだ車を前に、最初は何が何やらだったというNさんも、いろいろ比較検討するうちに考えも変わってきたとか。

「初めは、下の子が小学生ぐらいになったらキャンピングカーを、と思ってたんですが、知れば知るほど、子供が小さいうちのほうが、キャンピングカーの恩恵にはあずかれるぞ、と思うようになりました。子供は暴れるし騒ぐし、突然寝ちゃったり、ぐずったりします。自分の車なら周囲への気兼ねもないし、出掛けるストレスも少ない。なので予定を繰り上げて早く買おうよ、となったんですが、ミニバンは替え変えたばかりだし、正直、迷いました」

その時出合ったのが、今のトレーラーだった。
「トレーラーというのは、必ずけん引免許が必要なものだと思っていたんですが、それは私の勝手な思い込みでしたね。それと、ウチの車でトレーラーが引けるのかどうかも心配でした。が、ショーで相談してみたら、こちらもあっさり解決。車を乗り換えなくてもいいし、初期投資やランニングコストも、自走式のキャンピングカーを買うよりはるかに安い。これだ!と思いましたね」

トレーラー購入から数年は、当初の目的通り、海や山へ出かけていたというNさんだが、子供たちから「テーマパークに行きたい!」という強い要望が持ち上がった。

「学校の友達から家族でテーマパークへ行って楽しかった、という話を聞いてきたらしくて。東京にキャンピングトレーラーで行っても大丈夫?駐車場はあるのか、お風呂はどうする?など、いろいろ悩みましたが、テーマパークは駐車場も大きいし、都内でも日帰り温泉もあるみたいだし何とかなるか、と思い切って出掛けてみたんです」。

結果は「都内のテーマパークこそ、キャンピングカーにぴったり!」だったとか。

「ミニバン+トレーラーですから、普通の駐車場じゃ迷惑がられるかな…?と心配したんですが、大型バス専用駐車場のほうに誘導されて、まず最初の懸案事項がクリア。子供たちとテーマパークの世界を満喫したんですが、はしゃぎすぎたのか、下の子が疲れてぐずり出した。そこで私(お父さん)はちびを連れてトレーラーに退却(笑)。乗用車と違って、ベッドがありますからのんびり寝かせてやることもできますし、おもちゃや絵本も載せてあるから間が持てるし…ドアさえ閉めてしまえば『我が家』ですからね。私も一緒に昼寝できて、ちょうど良かったです」

夜のお風呂は『大江戸温泉物語』へ。こちらもバス用駐車場を案内されたので問題なし。ゆったりお風呂に入って、フードコートで思い思いに好きなものを食べて、大満足の東京旅行になった。

「海や山だけじゃなくて、都市部に行くのもアリだというのが、よく判りました。下の子も『今度は一日遊ぶんだ!』って張り切ってます。また、近いうちにテーマパークに遊びに行くと思います」